板の上に乗る こと

 1月5日の練習の時のことです。小娘のメンバーは札幌でのステージが終わってから練習に駆けつけてくれました。小娘メンバーは、見ると全員靴を脱いでいました。思わず「靴履きなよ、冷たいでしょ」と声をかけたら「大丈夫です。外ぐつでは上がれませんから」と。その声には「プロとしてステージに立つ人」の気概がありました。年末年始を挟んだため冷え切ってなかなか温まらない練習会場。特に床は本当に冷たかったのです。小娘をプロデュースしている先生の言い付けなのでしょう。それをしっかりと実行するメンバーたち。彼女たちにとっては、練習会場の床も千歳モールの床もすべては“舞台の板”なのか。ステージに立つ素晴らしさも怖さも体で知っているからこその「あたりまえ」。舞台に立つのに、年齢も経験の深い浅いも、プロかアマチュアかということは関係ない。舞台に立つ者の覚悟を小娘のメンバーたちの振る舞いから教えられました。その時の精一杯を出し切ってお越しくださる皆さんの前に立たせていただこうと決意したのでした。