舞台を支える職人の技

 お芝居は舞台づくりに関わる多くの職人さんによって支えられています。

 舞台の上にはこれだけの照明機材が吊るされています。加えて横の壁、天井、会場後ろの上からのピンスポット、舞台袖などの横にも置かれています。照明さんは、演出担当のイメージや指示を元にして、このたくさんの照明を操作してシーンに合わせた明かりを作り出します。

 今回の大道具の見所は舞台中心のスロープです。会館常設の縦横6尺の平台2枚に足をつけ、大道具さんがその場で組み立てました。奥の高くなっている部分との接合ポイントもキャストの安全を考えて垂木の断面を台形に切りそろえて設置されています。客席からは全く見えませんが、職人の技に細江らえた大道具屋さんの細やかな心遣いです。

 音響は、ホールに設置されたたくさんのスピーカーを操ってシーンにふさわしい音を流します。今回のお芝居の音響調整卓は入り口から入ってすぐ・客席の最後列のすぐ後ろに設置されています。音響さんはここから舞台を見ながら演出家との打ち合わせに従ってタイミングよく効果音やBGMを流します。ただし、舞台は生き物。状況は毎回変わります。その変化する状況に合わせて臨機応変にシーンに合わせて音を出すのも、いわば職人芸。

 このように舞台は多くの職人さんによって支えられています。そんな視点も合わせてお芝居を見ていただくとまた違った味わいがあります。